特集 薬剤師のあり方を点検する
病院薬剤師の業務の変遷—その過去と将来
田口 英雄
1
1病院管理研究所医療管理部
pp.23-28
発行日 1971年9月1日
Published Date 1971/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204418
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はじめに
病院薬剤師の業務の目的は,ひと言にいって‘薬剤師の職能1),すなわち薬学の知識と技術に基づいて,診療の目的にかなった,良い薬を供給すること’である.この目的を果たすために,病院薬剤師は,薬品管理,調剤,製剤,薬品に関する試験・研究,薬品情報活動などの業務を行ない,また,必要に応じて,薬学生の教育,あるいは薬剤師の再教育にも力を注いでいる.
病院薬剤師の業務は,結果的には,調剤した薬剤の交付と注射薬品などの補給という形で現われるが,その陰の力として,以上のような業務が行なわれている.
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