特集1 日本版RMP(医薬品リスク管理計画)の展望
2.製薬企業の立場から ~「安全性監視計画」と「リスク最小化計画」~
古閑晃
1
1日本イーライリリー株式会社 安全性情報部・コンサルタント 一般財団法人 医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団・研修担当参事
pp.2565-2571
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201311067
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日本では2013年4月より,本格的に医薬品リスク管理計画(J-RMPと略)が導入された。既にさまざまな講習会,雑誌,学会,講演会等でJ-RMPについての紹介,解説,議論がなされているので,ここでは更なるJ-RMPの質の向上を目指すための私見を述べることとする。
2013年4月に発出されたJ-RMP指針の骨子は,〈1〉安全性検討事項,〈2〉安全性監視計画(Pharmacovigilance Plan,PVPと略),〈3〉リスク最小化計画から成り立っている。本稿では,これら3つの項について留意すべき事項を記す。