特集 病棟薬剤業務実施加算の意義と今後への期待
7.聖隷浜松病院における取り組み
中道秀徳
1
なかみち・ひでのり
1
1聖隷浜松病院薬剤部・係長
pp.1503-1505
発行日 2013年6月1日
Published Date 2013/6/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201306099
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聖隷浜松病院では病棟薬剤業務実施加算の算定にあたり,さまざまな対策を行った。人員配置の点からは,他職種の協力も得て勤務体制の見直しを行い,全病棟に薬剤師を配置した。業務内容の把握と業務改善の点からは,他施設を見学してグループ制の導入や情報収集方法を紙媒体から電子媒体へ移行することで病棟薬剤業務にあてる時間を確保した。また,業務日誌を電子媒体にすることを取り入れ,業務時間の集計の簡易化,達成感の可視化を図った。スタッフ教育の点からは,病棟業務を開始する意義と業務改善内容をスタッフに繰り返し説明した。これらの対策により開始した新たな取り組みは,業務の標準 化だけではなくチーム医療や安全な医療体制作りに貢献することができた。