特集 病棟薬剤業務実施加算の意義と今後への期待
8.安城更生病院における取り組み
米山英二
1
よねやま・えいじ
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1JA愛知厚生連 安城更生病院 薬剤・供給部 医薬情報課・係長(化学療法管理担当)
pp.1507-1514
発行日 2013年6月1日
Published Date 2013/6/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201306103
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病棟薬剤業務加算を算定してから1年が経過した。この業務は,薬剤師の人員確保なくして継続することはできない。またこれは入院基本料で算定されるため,可能な限りすべての患者が薬剤師のサービスを受けられるように業務を構築する必要がある。薬剤師が病棟で発揮する職能がどのようなものか,他職種にはあまり知られていないせいか,看護師からは「薬の配薬はすべて薬剤師に任せたい」という意見も聞こえてくる。少ない人員の中でそれぞれの施設によって薬剤師の役割は異なるが,まずは病棟における薬剤師の職能をアピールすることからはじめたい。本稿では我々の取り組み事例を紹介していく。