特集 アレルギー疾患治療の最前線
9.手 術 療 法
池田勝久
1
1順天堂大学医学部耳鼻咽喉科学講座・主任教授
pp.121-126
発行日 2013年1月1日
Published Date 2013/1/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201301121
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保存的治療に抵抗を示す花粉症などのアレルギー性鼻炎に対して,下鼻甲介粘膜を標的とした各種の手術が試みられている。適応は薬物療法などの保存的治療に抵抗を示す症例である。使用機器や方法としては,電気凝固手術,化学凝固手術,レーザー手術,アルゴンプラズマ凝固手術などがあげられる。下鼻甲介粘膜の凝固術が無効な鼻漏とくしゃみの重症例では,後鼻神経切断術が短期入院で適応となる。難治性の鼻閉には,粘膜下下鼻甲介骨切除術,下鼻甲介粘膜切除術などが有効である。