特集 アレルギー疾患治療の最前線
8.光 線 療 法
朝子幹也
1
1関西医科大学耳鼻咽喉科・講師
pp.113-119
発行日 2013年1月1日
Published Date 2013/1/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201301113
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光線療法は皮膚科領域において中心的に行われており,耳鼻科領域の光線療法は未だ黎明期にある。粘膜凝固とは根本的に効果のメカニズムが違うものであるが,未だに作用機序に関しては不明な点が多い。光の波長により効果は異なると思われるが,科学的な根拠や臨床データの蓄積が急がれる。健康美容機器の延長線で鼻腔粘膜に対する安全性や効果が不明瞭なまま一般に浸透しつつあるのが現状である。正しい診断と適切な手術適応が,良好な術後成績と患者満足度を上げることにつながると考える。