特集 骨合併症(骨折,アミロイド症を含む)
2.骨合併症の評価法(3)骨生検
風間 順一郎
1
1 福島県立医科大学腎臓高血圧内科
キーワード:
骨生検
,
テトラサイクリン標識
,
骨組織形態計測
,
古典的腎性骨異栄養症5分類
Keyword:
骨生検
,
テトラサイクリン標識
,
骨組織形態計測
,
古典的腎性骨異栄養症5分類
pp.32-38
発行日 2024年1月10日
Published Date 2024/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002855
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テトラサイクリン標識に基づく骨生検標本の組織形態計測は,古典的腎性骨胃栄養症5分類の各カテゴリーに判別するために必須の診断ツールである.これらは病名ではなく形態概念なので,非侵襲的にこれを知ろうとするする試みには意味がない.ただし,現行の骨形態計測の強みは極論すればそれだけであるともいえ,構造や材質の特性を知るためには適していない.このように,骨形態計測は慢性腎臓病患者の骨の病態を知るためのゴールドスタンダードではない.そのストロングポイントと共にウィークポイントも熟知することで,われわれは骨形態計測をより有効に活用することができるようになるだろう.
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