特集 骨粗鬆症リエゾンサービスの現状と未来
2.骨粗鬆症病診連携の問題点
倉林 工
1
1新潟市民病院産科,患者総合支援センター
キーワード:
骨粗鬆症
,
病診連携
,
大腿骨近位部骨折
Keyword:
骨粗鬆症
,
病診連携
,
大腿骨近位部骨折
pp.101-106
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.19020/KB.0000000113
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2006 年から大腿骨近位部骨折地域連携パスの運用が開始されたが,骨折後の骨粗鬆症の薬物治療の重要性の認識は不十分で,服薬継続率は低いという現状がある.これまで,高齢者に多く発生する大腿骨近位部骨折は,早期離床が可能な骨折治療を行うかといった骨折治療の側面が注目され,骨折治癒後の骨粗鬆症の評価や,対側の大腿骨近位部の二次骨折予防には,関心が低かったかもしれない.骨粗鬆症による「骨折の連鎖」を断つためには,継続した骨粗鬆症の薬物治療が不可欠であり,骨粗鬆症リエゾンサービスを充実させる方策を講じ,服薬継続率を向上させることが必要と考える.最近は,地域での有効な実践例の報告も出てきた.
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