特集 宇宙医学研究の最先端
4.放射線─宇宙放射線被ばくによる発がんリスクの推定
柿沼 志津子
1
,
森岡 孝満
1
1量子科学技術研究開発機構・放射線医学総合研究所放射線影響研究部
キーワード:
宇宙放射線
,
重粒子線
,
低線量率
,
発がんリスク
,
動物実験
Keyword:
宇宙放射線
,
重粒子線
,
低線量率
,
発がんリスク
,
動物実験
pp.217-225
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.19020/KB.0000000059
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将来想定される長期間の宇宙滞在でもっとも懸念される人体影響として,宇宙放射線被ばくによる発がんと継世代影響がある.宇宙放射線の特徴は,陽子線,中性子線に加えて,鉄イオンなどの重粒子線などが混ざりあっていること,またこれら混合放射線を低線量率で長期に被ばくすることである.宇宙環境での長期滞在が現実になりつつある今,放射線防護の観点から宇宙放射線による被ばく影響の解明は急務である.
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