プライマリケア医もできる! 関節リウマチ診療
妊娠希望患者における治療選択
橋本 就子
1
,
村島 温子
1国立成育医療研究センター 母性内科
キーワード:
関節リウマチ
,
奇形-薬物性
,
産後管理
,
妊娠合併症
,
流産
,
抗リウマチ剤
,
妊娠前管理
,
服薬管理
,
休薬
,
乳汁中排出
Keyword:
Abortion, Spontaneous
,
Abnormalities, Drug-Induced
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Pregnancy Complications
,
Postnatal Care
,
Preconception Care
,
Antirheumatic Agents
,
Medication Therapy Management
,
Lacteal Elimination
pp.1203-1208
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016214753
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関節リウマチ(RA)患者では,種々の要因で妊娠しにくく,ファミリーサイズが小さい傾向にある.妊娠中は約半数でRAの活動性が低下し,産後に悪化する.妊娠前や妊娠初期の活動性が高く,ステロイド使用量が多い場合,早産や低出生体重児,妊娠高血圧症候群などの妊娠合併症が多い.RAでは甲状腺疾患を合併することが多く,また,種々の自己抗体を保有することがある.妊娠を考えるRA患者には,salazosulfapyridine(アザルフィジンEN)が第一候補だが,妊娠と薬の考え方の原則を理解し,妊娠を待つ間に治療が不十分とならないよう治療薬を上手に用いる.
©Nankodo Co., Ltd., 2016