透析患者の悪性腫瘍の早期発見と予防
透析患者の悪性腫瘍の危険因子と予防対策 大腸がんとがん危険因子
三野 和宏
1
,
久木田 和丘
,
後藤 順一
,
土橋 誠一郎
,
服部 優宏
,
米川 元樹
1北楡会札幌北楡病院 外科
キーワード:
感度と特異度
,
危険因子
,
血液透析
,
大腸内視鏡法
,
腎不全-慢性
,
潜血反応
,
大腸腫瘍
,
便秘
,
遺伝学的検査
,
腫瘍の早期診断
Keyword:
Constipation
,
Colonoscopy
,
Genetic Testing
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Occult Blood
,
Sensitivity and Specificity
,
Risk Factors
,
Colorectal Neoplasms
,
Early Detection of Cancer
pp.35-40
発行日 2015年1月10日
Published Date 2015/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015138778
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大腸がんの治療成績を上げるためには一次・二次予防が重要であり,近年,一次予防として重要な因子の検証結果が報告された.二次予防の中心は大腸内視鏡であるが侵襲性が強い.大腸内視鏡検査に代わる非侵襲的な検査として大腸CTやカプセル内視鏡が登場したが,コストや施設という点で課題が残る.現在のところ,標準的スクリーニング法は便潜血検査であるが,早期がんでは感度が低い・透析患者では偽陽性が多い,などの問題があり,より診断能力の高いバイオマーカーの開発が進行中である.現状では,透析患者の大腸がん予防に関しては,便秘対策を含めた一次予防をしっかり行い,定期的に大腸内視鏡検査を行うことが重要である.
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