大腸Interval cancerをめぐる最近の知見
大腸Interval cancerの症例報告 初回検査より2年後に発見された直腸Interval cancerの1例
千葉 秀幸
1
,
木庭 郁朗
,
立川 準
,
栗原 大典
,
芦苅 圭一
,
高橋 昭裕
,
後藤 亨
1大森赤十字病院 消化器内科
キーワード:
Methylrosanilinium Chloride
,
Indigo Carmine
,
腺癌
,
潜血反応
,
直腸鏡法
,
直腸腫瘍
,
狭帯域光観察
,
色素内視鏡法
Keyword:
Adenocarcinoma
,
Indigo Carmine
,
Gentian Violet
,
Proctoscopy
,
Occult Blood
,
Rectal Neoplasms
,
Narrow Band Imaging
pp.35-40
発行日 2017年1月20日
Published Date 2017/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2017115878
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症例は70歳代,女性.他院での初回検査の2年後に便潜血検査陽性となり大腸内視鏡検査を施行,直腸Rbの15mm大のLST-NG-PD病変を認めたため治療目的で当科紹介となった.NBI拡大・色素拡大内視鏡所見よりSM高度浸潤癌が疑われたが直腸病変でもあり診断的切除の方針となった.病理診断は高分化腺癌,pSM(2,400μm),ly0,v0,断端陰性であった.本例は2年の経過でSM高度浸潤癌で発見されたため急速に発育した可能性もあるが,ひだ裏の病変でもあり見逃し癌の可能性も残る.内視鏡検査時のひだ裏を丁寧に観察することの重要性と,日常診療での便潜血検査の有効性を再確認できる症例でもある.
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