診断に迷うIBDの非典型例
IBDの典型像 臨床所見
鈴木 康夫
1
1東邦大学医療センター佐倉病院 内科
キーワード:
Crohn病
,
炎症性腸疾患
,
血液学的検査
,
鑑別診断
,
大腸炎-潰瘍性
,
胃腸内視鏡法
,
重症度指標
Keyword:
Crohn Disease
,
Diagnosis, Differential
,
Colitis, Ulcerative
,
Hematologic Tests
,
Severity of Illness Index
,
Inflammatory Bowel Diseases
,
Endoscopy, Gastrointestinal
pp.515-522
発行日 2016年11月20日
Published Date 2016/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2017081476
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炎症性腸疾患(IBD)患者に対する適切な治療は,迅速で的確な診断によって初めて可能になる.IBDを的確に診断するには,IBDに典型的な臨床症状と画像所見を確認し,診断基準に照らし合わせ確定診断することが必要である.しかし,IBDに典型的とされる臨床症状や画像所見は必ずしもIBDのみに特異的ではなく,各種他疾患でも同様の臨床症状や画像所見を呈することはまれでない.IBDの診断に際しては,典型的臨床症状を的確に把握すると同時に,同様の臨床症状や画像所見を呈する各種疾患を慎重に除外診断することが求められる.
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