潰瘍性大腸炎における新たな治療戦略
今後の内科的新規治療法の可能性
渡辺 憲治
1
,
鎌田 紀子
,
十河 光栄
,
谷川 徹也
,
山上 博一
,
富永 和作
,
渡辺 俊雄
,
藤原 靖弘
,
荒川 哲男
1大阪市立大学 大学院医学研究科消化器内科学
キーワード:
モノクローナル抗体
,
大腸炎-潰瘍性
,
寛解導入
,
第III相試験
,
治療成績
,
ランダム化比較試験
,
新薬開発
,
Adalimumab
,
腫瘍壊死因子アルファ
,
Golimumab
,
維持化学療法
,
Tofacitinib
,
Vedolizumab
,
バイオシミラー医薬品
Keyword:
Adalimumab
,
Antibodies, Monoclonal
,
Colitis, Ulcerative
,
Remission Induction
,
Tumor Necrosis Factor-alpha
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Clinical Trials, Phase III as Topic
,
Treatment Outcome
,
Drug Discovery
,
Biosimilar Pharmaceuticals
,
Maintenance Chemotherapy
,
Tofacitinib
,
Golimumab
,
Vedolizumab
pp.183-186
発行日 2013年3月20日
Published Date 2013/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2013155524
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本邦は潰瘍性大腸炎の寛解導入療法において世界最多の治療方法を有する国であるが,寛解維持療法は世界と同様で,全体として既存治療では解決できない潰瘍性大腸炎症例も存在する.炎症性腸疾患の治療を大きく進歩させた抗TNF-α抗体製剤では,今後新規薬剤の導入が見込まれるほか,薬剤費削減を意図した「バイオ製剤のジェネリック薬品」ともいえるbiosimilarの開発も今後注目される.またTNF-α以外のα4インテグリンやJAK3をターゲットとした薬剤の国際共同治験なども行われている.欧米とのdrug lag解消を目指し,全日本的な協力と改革が必要な状況が続いている.
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