消化管ポリポーシス-診断と治療の進歩
家族性大腸腺腫症の大腸外病変
中島 健
1
,
野中 哲
,
坂本 琢
,
松本 美野里
,
関根 茂樹
,
深川 剛生
,
小田 一郎
,
松田 尚久
,
斎藤 豊
1国立がん研究センター中央病院 内視鏡科
キーワード:
胃腫瘍
,
大腸ポリポーシス-腺腫様
,
十二指腸腫瘍
,
腫瘍進行度
,
胃腸内視鏡法
,
線維腫症-進行性
,
小腸腫瘍
Keyword:
Duodenal Neoplasms
,
Neoplasm Staging
,
Adenomatous Polyposis Coli
,
Stomach Neoplasms
,
Endoscopy, Gastrointestinal
,
Fibromatosis, Aggressive
pp.251-260
発行日 2016年5月20日
Published Date 2016/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2016299279
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家族性大腸腺腫症(FAP)の大腸外病変としては,胃・十二指腸(乳頭部,非乳頭部)・小腸腫瘍,デスモイド腫瘍が重要である.下部消化管内視鏡検査にて,大腸に腺腫性ポリポーシスを認めFAPと診断した場合には,次に上部消化管内視鏡検査,腹部CT検査,腹部・頸部超音波検査を行い,大腸外臓器での腫瘍性病変の有無確認が必要である.十二指腸乳頭外腫瘍のサーベイランスの方針はSpigelman分類を,デスモイド腫瘍の治療方針にはChurchらの病期分類を参考にすることが多い.いずれにせよ他科との連携が非常に重要な病態である.
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