『早期大腸癌』からの20年、『INTESTINE』からの今後20年
[腫瘍分野]拡大を中心とした内視鏡診断学の20年の歴史と将来像 NBI拡大
池松 弘朗
1
,
大瀬良 省三
,
今城 眞臣
,
岡本 直樹
,
中村 弘
,
大野 康寛
,
金子 和弘
1国立がん研究センター東病院 消化管内視鏡科
キーワード:
大腸内視鏡法
,
大腸ポリープ
,
腫瘍進行度
,
鑑別診断
,
大腸腫瘍
,
腸粘膜
,
近代医学史
,
狭帯域光観察
Keyword:
Colonic Polyps
,
Colonoscopy
,
Diagnosis, Differential
,
Intestinal Mucosa
,
Neoplasm Staging
,
Colorectal Neoplasms
,
History, Modern 1601-
,
Narrow Band Imaging
pp.42-48
発行日 2016年1月20日
Published Date 2016/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2016150290
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2006年に画像強調観察であるNarrow Band Imaging(NBI) systemが発売されて以来,大腸病変における内視鏡診断の有用性に関して国内外から多くの報告がされてきた.その反面,画像の暗さ,NBI分類の乱立等さまざまな問題点も明らかになってきた.2012年には第二世代のNBI system登場により,明るい画像が得られるようになり,また290シリーズの内視鏡を使用することで,より高画質で,広視野角での観察が可能になった.また,深達度診断だけでなく質的診断においても拡大内視鏡を使用することでより確信をもって診断できることが明らかになり,NBI診断にも拡大内視鏡が必要であることがわかった.さらに拡大を用いた統一分類であるJNET大腸拡大NBI分類が提唱され,今後ますますNBI診断の向上が期待される.
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