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INTESTINE Volume 19, Issue 2 （March 2015）

INTESTINE 19巻2号（2015年3月発行）

小腸の炎症

感染性炎症性疾患　感染性腸炎(一般細菌感染) 清水誠治 ¹ , 三上栄 , 上島浩一 , 福田亘 , 横溝千尋 , 森敬弘 , 富岡秀夫 ¹JR大阪鉄道病院消化器内科キーワード：カンピロバクター感染症 , Clostridium difficile , Clostridium Infection , サルモネラ感染症 , Vibrio Infection , Yersinia Infection , 細菌感染症 , 鑑別診断 , 腸炎 , 小腸炎 , 腸チフス , 小腸内視鏡法 Keyword: Campylobacter Infections , Clostridium Infections , Bacterial Infections , Diagnosis, Differential , Enterocolitis , Enteritis , Salmonella Infections , Typhoid Fever , Yersinia Infections , Vibrio Infections , Clostridium difficile pp.149-155

発行日 2015年3月20日 Published Date 2015/3/20

DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2015186571

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小腸に病変を形成する細菌性腸炎(カンピロバクター腸炎,エルシニア腸炎,サルモネラ腸炎,腸炎ビブリオ感染症,腸チフス,パラチフス)の内視鏡像を中心に解説した.おもな内視鏡所見は回盲弁の腫大,回腸終末部のリンパ組織の腫大･びらん･潰瘍であり,さまざまな程度に観察される.なかでも特徴的なのは,カンピロバクター腸炎における回盲弁潰瘍,エルシニア腸炎における回腸末端炎である.いずれも非感染性の炎症性腸疾患との鑑別が問題となるため十分に認識しておく必要がある.加えて炎症性腸疾患術後にみられるClostridium difficile小腸炎についても触れた.