日常遭遇する大腸炎の鑑別-内視鏡を中心に
エルシニア腸炎
清水 誠治
1
,
三上 栄
,
石田 哲士
,
横溝 千尋
,
森 敬弘
,
富岡 秀夫
1JR大阪鉄道病院 消化器内科
キーワード:
Yersinia
,
Yersinia Infection
,
抗細菌剤
,
細菌学的技法
,
鑑別診断
,
腸炎
,
腹部CT
Keyword:
Anti-Bacterial Agents
,
Bacteriological Techniques
,
Diagnosis, Differential
,
Enterocolitis
,
Yersinia
,
Yersinia Infections
pp.379-384
発行日 2014年7月20日
Published Date 2014/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2014297884
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エルシニア腸炎はYersinia enterocolitica,またはY.pseudotuberculosisの腸管感染であり,病変は回盲部に好発する.菌の特性から培養での検出が難しい.特徴的な内視鏡所見はリンパ濾胞やパイエル板の腫大とびらんであり,時に敷石像類似の所見を呈する.その場合クローン病との鑑別点は,エルシニア腸炎では隆起の頂部にびらんがみられるのに対し,クローン病では隆起間に潰瘍がみられる点である.エルシニア腸炎の生検組織で非乾酪性類上皮細胞肉芽腫がみられることがある点にも注意が必要である.
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