発行日 2014年5月20日
Published Date 2014/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2014229019
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60歳代,女性.全大腸内視鏡検査で上行結腸に10mm大の隆起性病変を認めた.病変は色素拡大内視鏡観察では開II型pitを基調としており,頂部でVI型pitを呈する領域を認めた.SSA/Pに合併した粘膜内癌と判断し内視鏡的粘膜切除術(EMR)を施行した.病理診断はCarcinoma in sessile serrated adenoma/polyp,癌部分:中分化管状腺癌,深達度Tis(M),ly0,v0,側方断端(-),深部断端(-)であった.なお,非癌部(SSA/P)と癌部を遺伝子解析したところともにBRAF変異,CIMP陽性であったが,癌部でのみMLH1のメチル化が高値を示したことから,SSA/Pを背景に発生したMSI陽性大腸癌である可能性が示唆される症例と考えられた.
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