カプセル・バルーン内視鏡の新展開
[バルーン内視鏡編]大腸挿入困難、治療困難例への応用 治療困難例に対する応用(ダブルバルーン内視鏡)
藤本 愛
1
,
浦岡 俊夫
,
堀井 城一朗
,
後藤 修
,
落合 康利
,
高橋 幸志
,
矢作 直久
1慶応義塾大学 医学部腫瘍センター低侵襲療法研究開発部門
キーワード:
内視鏡的粘膜下層剥離術
,
大腸切除
,
ダブルバルーン小腸内視鏡法
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Double-Balloon Enteroscopy
pp.603-607
発行日 2013年11月20日
Published Date 2013/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2014064989
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
近年,内視鏡分野の機器開発の進歩により,ESDは広く普及してきている.ESDによる一括切除は正確な病理組織診断が可能となり,それに基づいた適切な治療方針を提示することが可能となった.しかし,大腸ESDでは,その解剖学的特性により内視鏡操作が不安定な状態での治療となると,手技の長時間化や穿孔などの偶発症のリスクが高まる.手技を安全に完遂させるには安定した内視鏡操作が必要であり,内視鏡操作性がきわめて不良の症例では,ダブルバルーン内視鏡を積極的に用いることが勧められる.
Copyright © 2013, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.