骨粗鬆症マネジメントupdate
医療経済的な観点から見た骨粗鬆症治療
竹村 真里枝
1
,
原田 敦
1国立長寿医療研究センター 整形外科
キーワード:
医療経済学
,
医療費
,
骨粗鬆症
,
再発
,
費用効果分析
,
骨密度維持剤
,
骨折-骨粗鬆症性
,
介護費
Keyword:
Health Expenditures
,
Economics, Medical
,
Osteoporosis
,
Recurrence
,
Bone Density Conservation Agents
,
Osteoporotic Fractures
pp.145-154
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.19020/J02201.2017232569
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わが国の高齢化は止まることなく進み,それに伴い医療費など社会保障費は増大し続けている.有限である医療・介護資源を有効分配するために,医療分野でも,投入した費用と得られる効果とのバランスのとれた効率的な医療技術の選択が求められる.その効率性の評価手法として,医療経済評価は有用である.本稿では,その手法の概説と骨粗鬆症分野における報告について取り上げた.骨粗鬆症の治療目的は骨折予防であるが,骨折予防のエビデンスのある薬剤の費用対効果の研究が行われている.それぞれの薬剤の特性を生かし,患者の年齢や疾病リスクを考慮して予防,治療薬を選択することは,また,既存骨折後の低い骨粗鬆症治療開始率を上げるための介入は費用対効果に優れていたと報告されている.
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