特集 コモンディジーズとしての骨粗鬆症診療
総論 骨粗鬆症の基礎知識 骨粗鬆症の疫学
玉置 淳子
1
1大阪医科大学 衛生学・公衆衛生学
キーワード:
股関節部骨折
,
骨粗鬆症
,
大腿骨頸部骨折
,
有病率
,
服薬アドヒアランス
,
骨密度維持剤
,
骨折-骨粗鬆症性
Keyword:
Femoral Neck Fractures
,
Prevalence
,
Osteoporosis
,
Hip Fractures
,
Bone Density Conservation Agents
,
Medication Adherence
,
Osteoporotic Fractures
pp.1123-1128
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2020380023
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<Headline>1 超高齢社会において骨粗鬆症とそれによる骨折対策は、要介護化の原因の約1割を占め、重要な課題となっている。2 一方、わが国の骨粗鬆症有病者数は2020年時1,400万人と推定され、さらなる増加が予測されるが、骨粗鬆症者のうち治療を受けている者は男性でわずか5%、女性でも2割程度と推定されている。3 全国調査によると2017年の大腿骨近位部骨折発生数は5年前と比較し高齢女性では減少傾向を認めているものの、2017年の発生数は男女併せて19万3千人強、30年前と比較して約3.6倍に増加しており、今後も高齢化に伴う発生数の増加が懸念される。
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