骨粗鬆症治療薬
ステロイド性骨粗鬆症のガイドライン改訂と骨粗鬆症治療薬
宗圓 聰
1
1近畿大学医学部附属奈良病院 整形外科・リウマチ科
キーワード:
Glucocorticoids
,
危険因子
,
骨粗鬆症
,
基準値
,
診療ガイドライン
,
リスク評価
,
近代医学史
,
骨密度維持剤
,
骨折-骨粗鬆症性
Keyword:
Glucocorticoids
,
Osteoporosis
,
Risk Factors
,
Reference Values
,
Practice Guidelines as Topic
,
Risk Assessment
,
History, Modern 1601-
,
Bone Density Conservation Agents
,
Osteoporotic Fractures
pp.131-137
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.19020/J02201.2015187169
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わが国の「ステロイド性骨粗鬆症の管理と治療ガイドライン」は,日本骨代謝学会より2004年版が2005年に初めて発表されたが,このたび,2014年改訂版が示された.年齢,ステロイド投与量,腰椎骨密度,既存椎体骨折が新規骨折の危険因子として同定され,65歳以上,1日平均ステロイド投与量7.5mg以上,既存椎体骨折,の三つの因子は独立した新規骨折の危険因子とされ,骨密度測定なしに薬物治療開始が勧められた.また,各因子についてスコア化がなされており,スコア3以上が薬物治療開始規準とされた.治療薬としては,アレンドロネートとリセドロネートが第一選択薬,遺伝子組換えテリパラチド,イバンドロネート,アルファカルシドール,カルシトリオールが代替え治療薬とされた.
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