CKD-MBD臨床研究
CKD-MBDにおけるvitamin D status
小尾 佳嗣
1
,
濱野 高行
1大阪大学 大学院医学研究科老年・腎臓内科学
キーワード:
Hydroxycholecalciferols
,
Vitamin D
,
Vitamin D-Binding Protein
,
ビタミンD欠乏症
,
骨疾患-代謝性
,
遺伝子多型
,
予後
,
診療ガイドライン
,
慢性腎臓病
,
代謝ネットワークと経路
Keyword:
Bone Diseases, Metabolic
,
Hydroxycholecalciferols
,
Polymorphism, Genetic
,
Prognosis
,
Vitamin D Deficiency
,
Vitamin D-Binding Protein
,
Vitamin D
,
Practice Guidelines as Topic
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Metabolic Networks and Pathways
pp.333-342
発行日 2014年10月1日
Published Date 2014/10/1
DOI https://doi.org/10.19020/J02201.2015022616
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ビタミンDは骨・ミネラル代謝に関わる重要な栄養素であり,その充足度は血中総25(OH)D濃度に反映される.CKDではビタミンD不足の頻度が高く,天然型ビタミンDを適切に補充することで,高カルシウム血症をきたすことなく副甲状腺ホルモンを低下させることが可能である.腎予後や心血管疾患,生命予後などとの関連から,多面的作用による予後改善効果も期待されている.最近では,生体利用可能な25(OH)Dという観点からビタミンD結合蛋白の遺伝子多型が注目されている.従来のvitamin D statusの概念が根本から覆る可能性があり,本邦においても介入研究と観察研究の両面からさらなる検証が必要である.
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