CKD-MBD臨床研究
CKD-MBDにおけるビタミンK
中島 歩
1
,
正木 崇生
1広島大学病院 再生医療部
キーワード:
カルシフィラキシー
,
Osteocalcin
,
Vitamin K
,
Warfarin
,
血液透析
,
骨疾患-代謝性
,
腎不全-慢性
,
血管石灰化
Keyword:
Calciphylaxis
,
Bone Diseases, Metabolic
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Warfarin
,
Osteocalcin
,
Vascular Calcification
,
Vitamin K
pp.325-331
発行日 2014年10月1日
Published Date 2014/10/1
DOI https://doi.org/10.19020/J02201.2015022615
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ビタミンKはオステオカルシンを活性化(Gla化)させ骨形成を促進するとともに,骨質を改善させることで骨折のリスクを低下させる.また,ビタミンKは血管平滑筋が産生するマトリックスGlaタンパクをGla化させ血管石灰化を抑制する.慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常(chronic kidney disease-mineral and bone disorder;CKD-MBD)は,骨病変だけでなく,血管石灰化を含む全身性疾患として提唱された概念である.ビタミンKは,骨折リスクを軽減させるだけでなく,血管石灰化も抑制することから,CKD-MBDにおける有力な治療薬の候補として挙げられる.
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