副甲状腺疾患とその病態
CKD-MBDと酸化ストレス
田中 元子
1
,
渡邊 博志
,
丸山 徹
,
深川 雅史
1松下会あけぼのクリニック 腎臓内科
キーワード:
Indican
,
Vitamin D
,
活性酸素
,
血管内皮
,
骨疾患-代謝性
,
リスク
,
酸化ストレス
,
高リン酸血症
,
慢性腎臓病
,
血管石灰化
,
病態生理
Keyword:
Bone Diseases, Metabolic
,
Endothelium, Vascular
,
Indican
,
Risk
,
Vitamin D
,
Reactive Oxygen Species
,
Oxidative Stress
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Hyperphosphatemia
,
Vascular Calcification
pp.315-322
発行日 2013年10月1日
Published Date 2013/10/1
DOI https://doi.org/10.19020/J02201.2013377863
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近年の基礎および臨床研究により,インドキシル硫酸などの血清タンパク結合性尿毒症物質の血清中濃度の上昇はCKDの進展のみならず,その合併症であるCKD-MBDの発症・進展と密接に関与することが明確になってきた.このような尿毒症物質はさまざまな生理作用をもたらす.また,CKD-MBDでみられる高リン血症や高PTH血症も酸化ストレス亢進に関与しており,血管石灰化を促進しCVDリスクを高める.したがって,今後,CKD患者においては,これら尿毒症物質の体内蓄積を抑制し,酸化ストレスを軽減するための効果的な治療戦略の開発が期待される.
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