CKDにおけるサルコペニア・フレイル対策
サルコペニア・フレイルにおけるビタミンDの意義
入谷 敦
1
,
奥野 太寿生
,
森本 茂人
1金沢医科大学 高齢医学
キーワード:
Hydroxycholecalciferols
,
Vitamin D
,
ビタミンD欠乏症
,
代謝
,
虚弱高齢者
,
Alfacalcidol
,
筋肉減少症
Keyword:
Hydroxycholecalciferols
,
Metabolism
,
Vitamin D Deficiency
,
Vitamin D
,
Frail Elderly
,
Sarcopenia
,
Alfacalcidol
pp.1069-1077
発行日 2015年7月10日
Published Date 2015/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015337790
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フレイル(虚弱)の要因として,低栄養,サルコペニアが挙げられる.サルコペニアは加齢に伴う骨格筋量・筋力の減少を引き起こす病態であり,ADLや身体活動能力が障害される.サルコペニアの進行により転倒・骨折につながり,フレイル,要介護状態を引き起こす危険因子となる.日本人高齢者にはビタミンDが不足しているとの報告が散見される.このビタミンD不足・欠乏は筋力や転倒との関連が認められており,サルコペニアと密接に関連している.また近年,骨格筋にビタミンD受容体が発現していることが報告されており,サルコペニアに対し確実な治療薬がないなかで,活性型ビタミンD製剤はサルコペニアの治療薬としての可能性に大きな期待が寄せられている.
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