CKD-MBD臨床研究
CKD-MBDにおける骨折と骨形態計測
風間 順一郎
1
1新潟大学医歯学総合病院 血液浄化療法部
キーワード:
血液透析
,
骨粗鬆症
,
腎不全-慢性
,
大腿骨骨折
,
分類
,
リスク
,
骨折-骨粗鬆症性
Keyword:
Classification
,
Femoral Fractures
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Osteoporosis
,
Risk
,
Osteoporotic Fractures
pp.297-305
発行日 2014年10月1日
Published Date 2014/10/1
DOI https://doi.org/10.19020/J02201.2015022612
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透析療法の黎明期に患者を苛んだ二大骨疾患は副甲状腺機能亢進症に伴う骨症と骨軟化症であった.この二者をもっとも正確に診断する手技として発達してきたのがテトラサイクリン標識に基づく生検骨の形態計測診断である.今日,診療の進歩によってこれら二者は激減した.しかし,なお透析患者の大腿骨近位部骨折のリスクは高い.そのおもな背景病変は古典的な全身性ミネラル代謝異常ではないようだ.ならば組織診断はすでに透析患者の骨診断のゴールドスタンダードではないと認識すべきである.
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