発行日 2011年10月1日
Published Date 2011/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012123288
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78歳女。急性胆管炎で意識障害・ショック状態であり、急性閉塞性化膿性胆管炎と診断された。内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)を施行したところ、乳頭からの膿の流出と総胆管結石を認め、内視鏡的逆行性胆管ドレナージ(ERBD)チューブを挿入した。全身状態が改善し14病日に再度ERCPを施行したが、乳頭が憩室内開口で切石できず、再度ERBDチューブ留置のみとなった。その後、ステント留置とし経過観察となったが、約10ヵ月後に胆管炎が再燃し、胆管ステントの逸脱、総胆管結石を認めた。また、腹部造影CTやERCPで胆嚢結石を認め、結石およびステント除去目的で胆嚢摘出、総胆管切開切石手術を施行した。術後経過は順調で合併症もなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2011