大腸内視鏡のリスクマネジメント
見逃し対策
高丸 博之
1
,
松田 尚久
,
角川 康夫
,
中島 健
,
坂本 琢
,
山田 真善
,
関口 正宇
,
斎藤 豊
1国立がん研究センター中央病院 内視鏡科
キーワード:
Indigo Carmine
,
偽陰性反応
,
大腸内視鏡法
,
大腸ポリープ
,
催眠剤と鎮静剤
,
腺腫
,
大腸腫瘍
,
副交感神経遮断剤
,
体位変換
,
狭帯域光観察
,
色素内視鏡法
,
腸洗浄
Keyword:
Adenoma
,
Colonic Polyps
,
Colonoscopy
,
False Negative Reactions
,
Indigo Carmine
,
Hypnotics and Sedatives
,
Parasympatholytics
,
Colorectal Neoplasms
,
Narrow Band Imaging
pp.1627-1632
発行日 2016年10月20日
Published Date 2016/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2017059984
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下部消化管内視鏡検査(CS)は大腸癌による死亡を減少させることができるが,CSは完全な検査ではなく,必ずどこかで見逃しは起こりうる.そのなかのごく一部ではあるが,中間期癌(interval cancer)として発見される可能性がありこれらがCSにおける問題の一つである.見逃しを少なくするためには,内視鏡視野の改善や死角を少なくすること,検査・観察環境を改善すること,画像強調内視鏡(IEE)等にて視認性を向上させることなどの工夫が考えられる.病変発見率を向上させるためのさまざまなデバイスも考案・発表されている.さらに,適切なサーベイランス間隔にて検査を行うことも重要な点である.本稿では上記を踏まえ,CSにおける見逃しの対策について概説する.
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