カプセル内視鏡の現況と最新動向
大腸カプセル内視鏡 腫瘍性病変の診断とその有用性
井出 大資
1
,
斎藤 彰一
,
猪又 寛子
,
玉井 尚人
,
相原 弘之
,
池上 雅博
1東京慈恵会医科大学 消化器・肝臓内科
キーワード:
Polyethylene Glycols
,
感度と特異度
,
機器のデザイン
,
大腸内視鏡法
,
大腸ポリープ
,
大腸腫瘍
,
コンニャク属
,
カプセル内視鏡法
,
カプセル内視鏡
,
腸洗浄
Keyword:
Colonic Polyps
,
Colonoscopy
,
Equipment Design
,
Polyethylene Glycols
,
Sensitivity and Specificity
,
Colorectal Neoplasms
,
Amorphophallus
,
Capsule Endoscopy
,
Capsule Endoscopes
pp.1655-1664
発行日 2015年11月20日
Published Date 2015/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016118521
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大腸カプセル内視鏡は2014年1月に保険収載された.カプセルを飲み込むだけで検査を完遂可能という点で,大腸癌検診受診率の向上に寄与することが期待される.現在,第二世代大腸カプセル内視鏡が使用されている.第二世代大腸カプセル内視鏡の6mm以上のポリープに対する感度は海外で84~91%と報告されている.その後,本邦で行った治験では前処置法の改良を行い,その感度は94%まで向上した.一方,同様のレジメンで行った当施設のみの検討では,直腸病変に限定すると感度は37.5%と低い結果であった.前処置の問題など解決すべき点はまだ多いが,今後大腸癌スクリーニングにおける重要な役割を担っていく有用なモダリティの一つである.
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