カプセル・バルーン内視鏡の新展開
[カプセル内視鏡編]小腸以外へのカプセル内視鏡の応用 大腸カプセル内視鏡による大腸癌スクリーニング
角川 康夫
1
,
松本 美野里
,
斎藤 豊
1国立がん研究センター中央病院 内視鏡科
キーワード:
感度と特異度
,
大腸内視鏡法
,
集団検診
,
前投薬
,
大腸腫瘍
,
カプセル内視鏡法
,
腫瘍の早期診断
,
腸洗浄
,
Golytely
Keyword:
Colonoscopy
,
Mass Screening
,
Sensitivity and Specificity
,
Premedication
,
Colorectal Neoplasms
,
Capsule Endoscopy
,
Early Detection of Cancer
,
Golytely
pp.566-572
発行日 2013年11月20日
Published Date 2013/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2014064983
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2013年7月,大腸カプセル内視鏡(PillCam COLON 2:Given Imaging社,イスラエル)は本邦において医薬品医療機器総合機構(PMDA)から薬事承認(ギブン・イメージング株式会社)された.この大腸カプセル内視鏡は,Given Imaging社(イスラエル)が開発した第2世代のものであり,第1世代の大腸カプセル内視鏡と比較して視野角が172°で電池寿命も大幅に延長された.また,この第2世代のカプセルはゆっくり進むときは第1世代と同様に4枚/minの頻度で,速く進むときは35枚/minの頻度で撮影される(Adaptive Frame Rate;AFR).これまでの研究によると第2世代の大腸カプセル内視鏡の6mm以上のポリープに対する感度はおよそ80%台(84~91%)である.本邦で行われた治験では大腸カプセル内視鏡によって要治療病変が検出された症例は94%であった.苦痛なく受けられるイメージの大腸カプセル内視鏡が大腸がん検診の受診率向上に寄与することが期待される.
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