カプセル内視鏡の現況と最新動向
カプセル内視鏡の意義と役割 原因不明の消化管出血患者に対するカプセル内視鏡の意義
小林 由佳
1
,
山田 篤生
,
小池 和彦
1東京大学 大学院医学系研究科消化器内科
キーワード:
消化管出血
,
潜血反応
,
小腸疾患
,
小腸腫瘍
,
カプセル内視鏡
,
小腸内視鏡法
,
腹部CT
Keyword:
Gastrointestinal Hemorrhage
,
Occult Blood
,
Capsule Endoscopes
pp.1603-1607
発行日 2015年11月20日
Published Date 2015/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016118513
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上部および下部消化管内視鏡検査にて,出血源を同定できないような消化管出血を原因不明の消化管出血(OGIB)という.カプセル内視鏡は,低侵襲かつ診断能の高い検査であり,OGIB患者に対し現在広く使用されている.腹部造影CTやバルーン内視鏡などと組み合わせることで,さらに小腸疾患診断能は向上する.また,カプセル内視鏡施行のタイミングや便潜血検査も,小腸疾患診断能と関連があるということが報告されている.本稿では多角的に,OGIB患者に対するカプセル内視鏡の意義について概説する.
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