大腸LST(側方発育型腫瘍)の新展開
LSTの頻度 年次別推移を含めて
工藤 進英
1
,
石垣 智之
,
林 武雅
,
工藤 豊樹
,
宮地 英行
,
石田 文生
1昭和大学横浜市北部病院 消化器センター
キーワード:
結腸腫瘍
,
上皮内癌
,
腺腫
,
直腸腫瘍
,
発生率
,
性別分布
,
年齢分布
,
側方発育腫瘍
Keyword:
Adenoma
,
Carcinoma in Situ
,
Colonic Neoplasms
,
Rectal Neoplasms
,
Incidence
,
Age Distribution
,
Sex Distribution
pp.1143-1148
発行日 2015年7月20日
Published Date 2015/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015338889
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側方発育型腫瘍(LST)は四つに亜分類され,各々臨床病理学的特徴や頻度に差がある.当院で切除された腺腫~pT1癌までの全大腸腫瘍とLSTを比較することで,その頻度を中心に検討を行った.当院でのLSTの頻度は10.5%であり,その頻度は年々高くなる傾向にあった.年齢が高くなるにしたがいLSTの頻度は上昇しSM浸潤率も上昇した.性別間比較では女性で有意にLSTの頻度が高く,占居部位別では近年直腸と右側結腸での頻度が上昇していた.亜分類別ではLST-NG(F)の頻度が高い結果となった.
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