胃癌に対するESD/EMRガイドライン-正しい理解・運用のために
ガイドラインの考え方と日常臨床での用い方 偶発症、術後長期経過
小田 一郎
1
,
森 源喜
,
阿部 清一郎
,
野中 哲
,
鈴木 晴久
,
吉永 繁高
1国立がん研究センター中央病院 内視鏡科
キーワード:
ヘリコバクター感染症
,
Helicobacter pylori
,
胃鏡法
,
胃腫瘍
,
抗細菌剤
,
外科的止血
,
術中合併症
,
失血-外科
,
出血-術後
,
診療ガイドライン
,
胃穿孔
,
内視鏡的粘膜切除術
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
,
外科用固定用品
,
除菌療法
,
腹腔内圧上昇
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Endoscopic Mucosal Resection
,
Anti-Bacterial Agents
,
Gastroscopy
,
Hemostasis, Surgical
,
Intraoperative Complications
,
Stomach Neoplasms
,
Helicobacter pylori
,
Helicobacter Infections
,
Blood Loss, Surgical
,
Practice Guidelines as Topic
,
Postoperative Hemorrhage
,
Surgical Fixation Devices
,
Intra-Abdominal Hypertension
pp.657-664
発行日 2015年5月20日
Published Date 2015/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015257339
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「胃癌に対するESD/EMRガイドライン」が日本胃癌学会の協力のもと日本消化器内視鏡学会により作成され,2014年に公表された.本ガイドラインは,適応,術前診断,手技,根治性の評価,偶発症,術後長期経過,病理の七つのカテゴリーに関して,32個のステートメントおよび解説からなる総説形式となっている.胃ESD/EMR分野においてはエビデンスレベルが低いものが多く,コンセンサスに基づき推奨度が決められたものが多かった.本項では,偶発症と術後長期経過の二つのカテゴリーに関する8個のステートメントにつき解説する.さらに,8個のステートメントに加え,偶発症と術後長期経過に関して,日常臨床に用いるべき一般的なコンセンサスについても述べる.
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