胃癌に対するESD/EMRガイドライン-正しい理解・運用のために
ガイドラインの考え方と日常臨床での用い方 適応・根治性の評価
山口 太輔
1
,
藤城 光弘
,
辻 陽介
,
吉田 俊太郎
,
藤本 一眞
,
小池 和彦
1東京大学医学部附属病院 光学医療診療部
キーワード:
胃鏡法
,
胃腫瘍
,
上皮内癌
,
術前診断
,
診療ガイドライン
,
内視鏡的粘膜切除術
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Endoscopic Mucosal Resection
,
Carcinoma in Situ
,
Gastroscopy
,
Stomach Neoplasms
,
Practice Guidelines as Topic
pp.647-655
発行日 2015年5月20日
Published Date 2015/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015257338
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胃癌に対するESD/EMRの絶対適応病変は,「2cm以下の肉眼的粘膜内癌(cT1a)と診断される分化型癌.肉眼型は問わないが,UL(-)に限る」であり,適応拡大病変は,「(1)2cmを超えるUL(-)のcT1a,分化型癌 (2)3cm以下のUL(+)のcT1a,分化型癌 (3)2cm以下のUL(-)のcT1a,未分化型癌」である.根治性は,局所因子とリンパ節転移リスクの因子で評価される.日常診療においては「胃癌に対するESD/EMRガイドライン」による絶対適応病変,適応拡大病変,適応外病変を正しく理解したうえで,患者背景や病変因子を踏まえた個々に応じた治療方針を決定することが重要である.
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