消化器内視鏡診療における適切な鎮静法-新ガイドラインの正しい理解・運用のために
治療内視鏡における鎮静法と問題点 胆膵疾患に対する内視鏡治療症例
宇野 耕治
1
,
中瀬 浩二朗
,
安田 健治朗
1京都第二赤十字病院 消化器内科
キーワード:
Pethidine
,
Midazolam
,
Propofol
,
術後管理
,
術中モニタリング
,
術中管理
,
膵臓疾患
,
内視鏡的逆行性胆道膵管造影
,
胆道疾患
,
低血圧
,
酸素欠乏
,
診療ガイドライン
,
Dexmedetomidine
Keyword:
Hypoxia
,
Biliary Tract Diseases
,
Cholangiopancreatography, Endoscopic Retrograde
,
Hypotension
,
Intraoperative Care
,
Midazolam
,
Meperidine
,
Pancreatic Diseases
,
Postoperative Care
,
Propofol
,
Monitoring, Intraoperative
,
Practice Guidelines as Topic
,
Dexmedetomidine
pp.589-594
発行日 2015年4月20日
Published Date 2015/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015211350
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胆膵内視鏡治療は比較的侵襲度が高く,時間も要するため,患者満足度や手技完遂の観点より鎮静が必要不可欠である.鎮静にはミダゾラムなどの鎮静薬や塩酸ペチジンなどの鎮痛薬が用いられる.鎮静薬と鎮痛薬が併用される場合があるほか,最近では症例により静脈麻酔薬であるプロポフォールも用いられている.鎮静施行時には呼吸・循環抑制などの偶発症発生の可能性があるため,術前に患者の状態を十分に把握するとともに,患者より鎮静についての同意を取得しておく必要がある.術中は偶発症発生を未然に防ぐため,モニタリングを行うとともに患者の状態を監視する.術後も再鎮静を生じる可能性があり,継続的な観察が必要である.
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