消化器内視鏡診療における適切な鎮静法-新ガイドラインの正しい理解・運用のために
治療内視鏡における鎮静法と問題点 早期消化管癌に対するESD症例 当院におけるプロポフォール鎮静管理を中心に
山形 拓
1
,
平澤 大
,
大平 哲也
,
原田 喜博
,
前田 有紀
,
野田 裕
1仙台市医療センター仙台オープン病院 消化器内科
キーワード:
Propofol
,
術中モニタリング
,
消化器腫瘍
,
低血圧
,
消化器系内視鏡法
,
診療ガイドライン
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
,
呼吸抑制
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Digestive System Neoplasms
,
Hypotension
,
Propofol
,
Endoscopy, Digestive System
,
Monitoring, Intraoperative
,
Practice Guidelines as Topic
pp.583-588
発行日 2015年4月20日
Published Date 2015/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015211349
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近年,内視鏡鎮静に関してプロポフォールの有用性,安全性が報告されている.プロポフォールは,半減期がきわめて短いため持続投与が可能であり,それゆえ鎮静深度を一定に保つことが容易である.この特性は長時間の安全で安定した鎮静を要するESDには非常に有用である.本稿では,当センターにおけるプロポフォール鎮静方法を紹介する.また,プロポフォール鎮静時の問題点を述べる.第一に,鎮静時の代表的偶発症である呼吸循環抑制の頻度をミダゾラムと比較した.第二に,プロポフォールでも鎮静困難となる場合があり,その要因についても検討した.
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