機能性消化管疾患-病態の解明と新たな治療
機能性消化管疾患と発症機序 機能性消化管疾患と中枢性調節機序 脳機能イメージングからみた腸管運動および感受性の変化
金澤 素
1
,
鹿野 理子
,
福土 審
1東北大学 大学院医学系研究科行動医学分野
キーワード:
胃腸運動
,
胃腸疾患
,
MRI
,
大腸
,
知覚過敏
,
脳
,
脳循環
,
体性感覚誘発電位
,
過敏性腸症候群
,
陽電子放射型断層撮影
,
機能的神経イメージング
,
中枢性感作
,
内臓感覚
Keyword:
Brain
,
Cerebrovascular Circulation
,
Evoked Potentials, Somatosensory
,
Gastrointestinal Diseases
,
Gastrointestinal Motility
,
Hyperesthesia
,
Intestine, Large
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Irritable Bowel Syndrome
,
Positron-Emission Tomography
,
Functional Neuroimaging
,
Central Nervous System Sensitization
pp.201-209
発行日 2015年1月20日
Published Date 2015/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015140028
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機能性消化管疾患(FGID)患者の病態として,脳腸相関の異常が想定されている.脳機能イメージングを用いることによって,FGIDの脳腸相関の病態ならびに治療効果を評価することが可能である.大腸伸展刺激を加えたとき,過敏性腸症候群(IBS)患者では健常者と比較して島,前帯状回,背外側前頭前野などの疼痛,情動,注意の調節に関わる脳領域の賦活化の亢進が認められている.脳機能イメージングによるFGID病態の評価にあたっては,より信頼性の高い測定方法の確立が求められる.
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