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Cell Technology Volume 34, Issue 7 （June 2015）

細胞工学 34巻7号（2015年6月発行）

特集 DECODE OF THE BRAIN:ヒトの脳を読む新たなアプローチ

安静時脳活動からわかること渡部喬光 ¹ ¹イギリス ¹Awareness group, Institute of Cognitive Neuroscience, University College London キーワード：安静 , 高次神経活動 , MRI , 神経系疾患 , 神経心理学的検査 , 精神障害 , 脳 , 陽電子放射型断層撮影 , 機能的神経イメージング Keyword: Bed Rest , Mental Disorders , Brain , Higher Nervous Activity , Magnetic Resonance Imaging , Nervous System Diseases , Neuropsychological Tests , Positron-Emission Tomography , Functional Neuroimaging pp.649-652

発行日 2015年6月22日 Published Date 2015/6/22

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文献概要
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過去十数年，MRIやPETを使ったマクロスコピックヒトニューロイメージングの分野では，安静時脳活動というのがそれなりの議論と注目を集めてきた．そして今や各国でかなり大きな資金が注ぎ込まれるほどにまでなっている．restingstatebrain activityと呼ばれるその活動は，しかし，神経科学業界のある一分野のさらに一分野とはいえ，なぜそこまで大切なのか？いったいその正体は何なのか，そこから何がわかるというのか．本稿では，非常に簡単ではあるが，ヒトの安静時脳活動の意味や特徴，そこから読み取ることができる生物学的・臨床的情報の意義を概観する．