PSCとPBC-診断と治療の進歩
原発性胆汁性肝硬変(PBC) PBCの病理組織所見 新分類を中心に
角田 優子
1
,
原田 憲一
,
中沼 安二
1静岡県立静岡がんセンター 病理診断科
キーワード:
肝炎
,
肝硬変-胆汁性
,
肝内胆管
,
胆管炎
,
分類
,
肝線維症
,
胆管消失症候群
Keyword:
Bile Ducts, Intrahepatic
,
Cholangitis
,
Classification
,
Hepatitis
,
Liver Cirrhosis
,
Liver Cirrhosis, Biliary
pp.1477-1483
発行日 2014年9月20日
Published Date 2014/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015007620
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原発性胆汁性肝硬変(PBC)でみられるもっとも特徴的で診断に有用である所見は慢性非化膿性破壊性胆管炎である.胆管障害の結果として小葉間胆管の消失や慢性胆汁うっ滞がみられ,肝線維化が進行する.PBCの新病期・活動度分類では,胆管消失,オルセイン陽性顆粒沈着(慢性胆汁うっ滞),肝線維化の程度をスコア化して病期を診断し,胆管炎および肝炎活動度を別に評価する.いずれもPBCの診断のみならず予後予測にも重要な所見である.ほかにもPBCでは慢性胆汁うっ滞や免疫応答に起因すると考えられるさまざまな組織所見が認められ,診断の一助となる.また,門脈圧亢進症を反映する所見として結節性再生性過形成が重要である.
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