PSCとPBC-診断と治療の進歩
原発性胆汁性肝硬変(PBC) PBCの薬物治療
池田 房雄
1
,
山本 和秀
1岡山大学病院 消化器内科
キーワード:
Bezafibrate
,
Prednisone
,
Ursodeoxycholic Acid
,
肝硬変-胆汁性
,
脂質異常症
,
骨粗鬆症
,
そう痒症
,
口内乾燥症
,
肝炎-自己免疫性
,
治療成績
Keyword:
Bezafibrate
,
Liver Cirrhosis, Biliary
,
Osteoporosis
,
Prednisone
,
Pruritus
,
Xerostomia
,
Ursodeoxycholic Acid
,
Treatment Outcome
,
Hepatitis, Autoimmune
,
Dyslipidemias
pp.1501-1505
発行日 2014年9月20日
Published Date 2014/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015007623
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原発性胆汁性肝硬変の薬物治療においては,ウルソデオキシコール酸(ウルソ)が第一選択薬であり,通常は600mg/day,分3で投与され,胆道系酵素の低下作用のみでなく予後改善効果がある.胆道系酵素の低下が不十分な症例ではウルソの投与量を900mg/dayに増量することや,ベザフィブラート(ベザトールSR)をウルソと併用して投与(400mg/day)することが有効な場合もある.ただし,現在,ベザフィブラートを原発性胆汁性肝硬変の治療として用いることは保険適用外である.また,胆管炎に加えて慢性肝炎の所見を認め,原発性胆汁性肝硬変と自己免疫性肝炎のオーバーラップ症候群と考えられる症例では副腎皮質ステロイドの投与が推奨されている.
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