悪性胆道狭窄に対する診断・治療の進歩
胆道癌に対する外科治療
水野 隆史
1
,
江畑 智希
,
横山 幸浩
,
伊神 剛
,
菅原 元
,
山口 淳平
,
梛野 正人
1名古屋大学 大学院腫瘍外科
キーワード:
肝動脈
,
抗腫瘍剤
,
腫瘍多剤併用療法
,
術後合併症
,
膵頭十二指腸切除
,
胆道腫瘍
,
門脈
,
集学的治療
,
治療成績
,
肝膵頭十二指腸切除
,
胆管切除術
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Biliary Tract Neoplasms
,
Combined Modality Therapy
,
Hepatic Artery
,
Postoperative Complications
,
Portal Vein
,
Pancreaticoduodenectomy
,
Treatment Outcome
pp.1273-1277
発行日 2014年7月20日
Published Date 2014/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014297900
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
胆道癌において外科治療は根治が期待できる治療法である.腫瘍の局在により膵頭十二指腸切除または胆管切除を伴う肝葉切除が標準手術となるが,局所進行症例に対し三区域切除,血管合併切除,肝膵十二指腸切除といった拡大手術も適応とされる.R0切除が達成されても,その長期予後は未だ満足のできるものではなく,補助化学療法の開発に期待が寄せられている.欧米ではR1切除例やリンパ節陽性症例に対し補助治療が考慮されているが,これまでに前向き比較試験で有効性が報告されたregimenは存在していない.集学的治療の開発により奏効例でのconversion terapyとしての外科切除の可能性が期待される.
Copyright © 2014, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.