悪性胆道狭窄に対する診断・治療の進歩
胆道癌に対する放射線療法
彦坂 ともみ
1
,
福冨 晃
1静岡県立静岡がんセンター 消化器内科
キーワード:
近距離照射治療法
,
抗腫瘍剤
,
ステント
,
胆道腫瘍
,
治療用放射線量
,
放射線療法
,
アジュバント放射線療法
,
診療ガイドライン
,
治療成績
,
ネオアジュバント療法
,
術中放射線療法
,
アメリカ
,
放射線化学療法
,
アジュバント放射線化学療法
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Brachytherapy
,
Biliary Tract Neoplasms
,
Radiotherapy Dosage
,
Radiotherapy
,
United States
,
Stents
,
Practice Guidelines as Topic
,
Treatment Outcome
,
Neoadjuvant Therapy
,
Radiotherapy, Adjuvant
,
Chemoradiotherapy, Adjuvant
,
Chemoradiotherapy
pp.1263-1271
発行日 2014年7月20日
Published Date 2014/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014297899
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切除不能胆道癌に対する放射線療法は,一般的に外照射が用いられる.より高い治療効果を期待して腔内照射の併用も試みられている.しかし,延命効果やステント開存効果を示唆する報告は多いものの,後ろ向きの検討や小規模の前向き試験の結果であり,その有効性は明らかではない.前向き比較試験により,標準治療である全身化学療法との優劣を検証する必要がある.切除可能例に対しても,局所制御の向上と延命を目的として術中照射や術後照射が試みられている.とくに切除断端陽性例やリンパ節転移陽性例に対する有効性が示唆されているが,補助療法の有効性は実証されておらず,標準治療は手術単独である.今後の前向き試験による検証が望まれる.
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