消化器疾患診療支援のための栄養療法の最先端
短腸症候群の栄養管理
小山 諭
1
,
亀山 仁史
,
若井 俊文
1新潟大学 大学院消化器・一般外科
キーワード:
回復期
,
吸収不良症候群
,
揮発性脂肪酸
,
術後合併症
,
食品中の炭水化物
,
短腸症候群
,
分類
,
低脂肪食
,
微量栄養素
,
栄養管理
,
小腸切除
,
周術期
Keyword:
Classification
,
Convalescence
,
Fatty Acids, Volatile
,
Dietary Carbohydrates
,
Malabsorption Syndromes
,
Postoperative Complications
,
Short Bowel Syndrome
,
Diet, Fat-Restricted
,
Micronutrients
,
Nutrition Therapy
,
Perioperative Period
pp.1105-1110
発行日 2014年6月20日
Published Date 2014/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014261351
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短腸症候群は「腸管切除・残存腸管の機能障害のために小腸からの吸収が低下し,標準的な経口あるいは経腸栄養では水分,電解質,主要栄養素,微量元素,およびビタミンなどの必要量が満たされない状態」である.臨床経過は,第I期(術直後期),第II期(回復適応期),第III期(安定期)に分類される.第I期ではすべての栄養素の喪失を引き起こしやすいため静脈栄養管理(TPN)を要することが多い.第II期では下痢に注意しながら経腸栄養を開始する.第III期では経腸栄養・経口摂取を進めてTPNからの離脱を目指す.経口摂取のみで十分な栄養摂取ができることが望ましいが,不可能な場合には在宅経腸栄養,もしくは在宅静脈栄養が導入される.
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