特集 子どもの栄養-未来を見据えて
病態による栄養管理の実際 短腸症候群とIFALD
渡辺 稔彦
1
,
藤野 明浩
,
金森 豊
1東海大学 医学部小児外科
キーワード:
オメガ3脂肪酸
,
短腸症候群
,
中心静脈栄養
,
栄養管理
,
家族教育
,
小腸疾患
,
肝機能障害
Keyword:
Fatty Acids, Omega-3
,
Short Bowel Syndrome
,
Parenteral Nutrition, Total
,
Hepatic Insufficiency
,
Nutrition Therapy
pp.1899-1906
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2022069657
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<Key Points>(1)新生児の小腸の外科的疾患により大量切除を余儀なくされると短腸症候群となる。(2)IFALDは短腸症候群による長期静脈栄養に依存する患者に多く発症し、肝不全に陥る合併症である。(3)シトルリンを小腸の機能的マーカーとしてフォローし、中心静脈栄養の離脱の指標とする。(4)短腸症候群の栄養管理は多職種によるチームで支援することで予後が改善する。(5)IFALDにはω3系脂肪乳剤は安全で有効であるため、速やかな臨床治験と薬事承認が得られることを期待する。
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