Barrett食道の診断と治療up-to-date
Barrett食道のサーベイランス Barrett食道の中長期的経過観察のあり方
渡 二郎
1
,
原 謙
,
池尾 光一
,
福井 章太
,
河中 真紀
,
富田 寿彦
,
大島 忠之
,
福井 広一
,
三輪 洋人
1兵庫医科大学 内科学消化管科
キーワード:
Barrett食道
,
食道腫瘍
,
集団サーベイランス
,
発生率
,
費用効果分析
,
メタアナリシス
,
上皮性異形成
Keyword:
Barrett Esophagus
,
Esophageal Neoplasms
,
Population Surveillance
,
Meta-Analysis as Topic
,
Incidence
pp.689-694
発行日 2014年5月20日
Published Date 2014/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014229243
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わが国のBarrett食道(BE)の多くは,欧米では認知されていない1cm未満のultra-short BEである.BEの発癌リスクはBE粘膜長に比例する.メタ解析によるとdysplasiaのないBEからのBE癌発生率は年率0.33~0.598%である.最近,欧州からBEでの癌発生率が過去の報告より低率であることが報告され,BEのサーベイランスの費用対効果が議論されるようになった.これまでの報告を見るかぎり,dysplasiaのないshortsegment BEのサーベイランスは不要と考えられる.むしろ,BEのハイリスク群の同定と化学予防の確立が重要である.
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