Barrett食道の診断と治療up-to-date
細径経鼻内視鏡によるBarrett食道のスクリーニング
河合 隆
1
,
柳澤 京介
,
佐藤 丈征
,
八木 健二
,
福澤 誠克
,
草野 央
,
後藤田 卓志
,
森安 史典
1東京医科大学附属病院 内視鏡センター
キーワード:
Barrett食道
,
食道鏡法
,
食道腫瘍
,
腺癌
,
鼻腔
,
狭帯域光観察
,
上皮性異形成
,
扁平上皮化生
Keyword:
Adenocarcinoma
,
Barrett Esophagus
,
Esophageal Neoplasms
,
Esophagoscopy
,
Nasal Cavity
,
Narrow Band Imaging
pp.703-711
発行日 2014年5月20日
Published Date 2014/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014229245
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新しい細径経鼻内視鏡GIF-XP290Nを用いてBarrett食道を観察した.GIF-XP290Nでは,病変に約3mmに超近接観察するとハイビジョン画像と同様な画像が得られた.柵状血管・扁平上皮島などを視認しやすいばかりでなく,Barrett食道の粘膜構造を観察することが可能であった.全例short segment Barrett's esophagus(SSBE)であったが,84.7%(50/59)(SSBE 6例,USSBE 44例)と高頻度に認めた.Narrow Band Imagingの超近接観察によるSSBEの粘膜構造パターンはlong straight patternおよびvillous patternを多く認めた.Barrett食道の粘膜構造パターンの観察が,腸上皮化生の合併の有無,Barrett腺癌の早期発見につながる可能性があると思われた.
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