発行日 2014年5月1日
Published Date 2014/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014195243
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57歳男。初めてHBs抗原・HCV抗体陽性を指摘されるも、自覚症状はなく放置した。健診にて肝機能異常を指摘され、B型肝炎ウイルス(HBV)とC型肝炎ウイルス(HCV)の重複感染による慢性肝炎と診断された。HCV genotypeがIb型であったため、ペグインターフェロンα-2b・リバビリン併用療法(48週間)を開始した。治療開始から4週間以内にトランスアミナーゼ値は正常範囲となり、8週間以内に血中HBV-DNA・HCV-RNAとも陰性化した。治療終了から18ヵ月後の時点でHBs抗原が陰性化し、以後2年間、HBs抗原陰性が持続している。HBs抗体の陽転化は認めていない。また、併用療法終了時から42ヵ月の間、トランスアミナーゼ値の正常化、血中HCV-RNAおよびHBV-DNA陰性が持続している。
©Nankodo Co., Ltd., 2014