慢性膵炎-新しい概念と診断・治療の展開
膵石の内視鏡治療とESWL
山本 智支
1
,
乾 和郎
,
芳野 純治
,
三好 広尚
,
小林 隆
1藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院 消化器内科
キーワード:
病的狭窄
,
砕石術
,
十二指腸鏡法
,
膵偽嚢胞
,
ステント
,
膵石
,
膵炎-慢性
Keyword:
Duodenoscopy
,
Constriction, Pathologic
,
Lithotripsy
,
Pancreatic Pseudocyst
,
Stents
,
Pancreatitis, Chronic
pp.583-590
発行日 2014年4月20日
Published Date 2014/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014195115
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膵石の治療は原則として疼痛を認める症例で,疼痛がない場合でも膵石が嵌頓し尾側膵管が拡張している症例,膵萎縮がなく膵機能の改善が期待できる症例も適応とされている.また,ESWLを中心に膵石除去を行うことが基本であるが,5?6mm以下の小結石,浮遊結石,X線非陽性膵石などにおいては内視鏡治療のみで完結できる症例もある.膵石に対しての内科的治療は多くの報告で良好な成績が証明され,確立されてきた.しかし,膵管狭窄や仮性膵?胞を合併している膵石に対する内科的治療は未だに確立されたものはなく,限界もあるため時期を逃すことなく,外科治療への移行を考慮する必要がある.
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